Fresh!撮影会広報担当の植田です!
今回は女性のポートレートを綺麗に撮影するための、おすすめカメラレンズと撮影テクニックを紹介します!
撮影会に参加する前にこの記事で解説している内容を押さえておいてくださいね。
「女性のポートレート撮影って難しいのかな?」
「女性を綺麗にポートレートに撮りたいけど、どんなレンズを選んだらいいんだろう?」
そう思っていませんか?
女性のポートレート撮影はレンズの種類と撮影テクニックで、格段にレベルアップするんです。
この記事では女性のポートレートが綺麗に撮影できるレンズの種類と、綺麗に撮影するための撮影テクニックを紹介します。
この記事を読んで、あなたもカメラマンデビューしましょう。
1.女性を美しく写すためのポートレート撮影とは?
「ポートレート」は肖像という意味で、女性などの人物を被写体とした写真のことです。
一般的には背景をぼかして人物にピントを合わせることで、人物の存在感を強調した写真をいいます。
ポートレート写真はモデルの魅力を最大限に引き出すために、テーマを表現するためにカメラマンとモデルの共同作業で作り上げる作品という意味合いで用いられることが多いです。
そのためポートレート写真ではモデルにポーズや仕草をお願いしたり、目線の指示をすることが多くあります。
対して同じ人物を撮影した写真でも、何気ない日常の一瞬を切り取った写真のことを「スナップ写真」と言います。
2.女性のポートレートにおすすめのレンズ
女性のポートレート写真を綺麗に撮影するために、おすすめのカメラレンズを紹介します。
そのために、先ずはカメラのレンズの種類と機能を簡単に説明しましょう。
(1)カメラレンズの種類と特徴
カメラレンズは大きく分けて、以下の4種類です。
- 単焦点レンズ
- マクロレンズ
- 魚眼レンズ
- ズームレンズ
それぞれどんなことが得意でどのような写真が撮れるのか、分かりやすく説明します。
#1:単焦点レンズ
単焦点レンズはレンズの焦点距離が1つ、つまりピントが1点にしか合いません。
ピントが1点にしか合わないということは、手前にある前景や奥側にある背景がすべてピンボケするということです。
また、ズーム機能がなく単純な構造をしているため、より多くの光を取り込める特徴があります。
同じ光量で撮影した場合、ズームレンズなどよりも明るい写真を撮ることができます。
#2:マクロレンズ
マクロレンズは、被写体をより大きく撮影できます。
より手前のものにピントを合わせることができるため、料理の写真など近づいて撮影したい場合に適しています。
#3:魚眼レンズ
魚眼レンズは、180度の広い範囲での撮影が可能なレンズです。
カメラの中心は真っ直ぐに写りますが、レンズの中心から離れるほど円形に歪んで写り、現実とは違う面白い写真が撮れます。
また、焦点距離が短いため遠近感が誇張されて写るのも特徴で、被写体に近づいて撮影することでデフォルメされた写真になります。
#4:ズームレンズ
ズームレンズは、焦点距離が点ではなく範囲で設定されたレンズのことで、近くの物にも遠くの物にもピントを合わせて撮影することができます。
一般的にカメラ本体とセットでカメラキットとして売られているのは、ズームレンズです。
(2)女性のポートレート撮影なら単焦点レンズがおすすめ
女性のポートレート写真を綺麗に撮影したいなら、単焦点レンズがおすすめです。
単焦点レンズはピントが1点にしか合わないため、背景や前景がボケます。
そのため周囲にボケ味を出し、撮りたい女性にピントを合わせることでポートレートのテーマである女性を際立たせることができるのです。
また、単焦点レンズはズームレンズと比べて明るい写真が撮れるため、女性の美しい髪や肌の色が綺麗に表現できる点もメリットです。
3.女性のポートレートを綺麗に撮影するための撮影テク3つ
女性のポートレートを綺麗に撮影するための撮影テクニックを3つ紹介します。
- 背景をぼかす
- 露出補正する
- 光との位置を意識
それでは1つずつ順に詳しく説明します。
(1)背景をぼかす
単焦点レンズで撮影すると背景をぼかすことができます。
単焦点レンズのなかでも、とくに85㎜の焦点距離の単焦点レンズがおすすめです。
85㎜は背景や前景のボケ味が大きいので女性をより際立たせることができ、画角が狭いため歪みが少ない写真が撮れる利点があります。
また、一般的に販売されている85mmの単焦点レンズは最短撮影距離が80~90cmであることが多く、女性とある程度の距離を置いて撮影することができます。
そのためモデルに過度の緊張や警戒心を抱かせず、自然の表情を引き出せるメリットもあります。
ただ、85mmの単焦点レンズは少しブレるだけでピントがずれやすいというデメリットもあります。ピントをぴたりと合わせられるように、回数を重ねて練習しましょう。
さらに、水着撮影などモデルの全身を撮影する場合には4mほど離れなければピントが合わないため、85mmは向いておらず、全身を撮影するには50mmがおすすめです。
用途に応じて単焦点レンズを選びましょう。
(2)光との位置を意識
女性のポートレート写真は、逆光で撮影すると綺麗に撮影することができます。
フィルムカメラの時代にはポートレートには瞳に光が宿る順光が良いとされていましたが、レンズが発達した今では野外での撮影なら逆光で撮るのがおすすめです。
逆光とは、太陽や照明などの光とカメラマンの間にモデルが入り、モデルの背後や斜め後ろから光が当たっている状態です。
逆光をおすすめする理由は以下の3つとなります。
- モデルが眩しそうな顔にならない
- キーライトが出てモデルが綺麗に撮れる
- コントラストができて綺麗な写真になる
順に詳しく説明します。
#1: モデルが眩しそうな顔にならない
逆光では光が目に入らないため、しっかりと開いた目を大きく写すことができます。
対して順光での撮影は光がカメラ側から当たるため、モデルは太陽光は目に入って目を細め、眉間に皺が寄った眩しそうなしかめっ面になることがあります。
#2: キーライトが出てモデルが綺麗に撮れる
逆光で背後や斜め後ろから女性に光が当たると、髪の毛や顔などのアウトラインに沿って光るキーライトが出来ます。
キーライトが出来ると、良いニュアンスで綺麗に撮ることができます。
特に頬や鼻の輪郭にキーライトが当たると、女性の持つ柔らかさが強調され美しさが際立ちます。
#3: コントラストができて綺麗な写真になる
逆光では背景が明るく、モデルは自身の影ができるため暗く写ることで陰影、つまりはコントラストが生まれるため、写真は綺麗な印象になります。
ただ、コントラストをつけすぎると、人物は黒塗りのシルエット写真になります。
狙いをもってシルエット写真を撮影する分にはいいのですが、そうでないポートレート写真を撮りたい場合には人物が暗く写りすぎないよう、これから紹介する露出補正で明るく撮影することも考えましょう。
(3)露出補正する
露出補正をして明るめに撮ると、肌や髪の色が美しく出るためおすすめです。
とくに逆光時にも影部分も明るく撮影でき、顔の表情などが分かりやすいメリットがあります。
しかし、露出が明るすぎても背景が白飛びしてしまうリスクがあります。
一方で暗めに撮るとアンニュイな雰囲気のある写真が出来ます。
具体的なカメラ操作は、一般的には「A」や「Av」ボタンで表記されている「絞り優先モード」に設定を変更したのち「EV」つまり「露出値ボタン」を+にすると明るく、-にすると暗く写ります。
撮りたいイメージに合わせて、露出を調節してみましょう。
4.まとめ
女性のポートレートを綺麗に撮影する方法について紹介しました。
おすすめの単焦点レンズはズームレンズに比べお値打ち価格で販売されているので、手軽に撮影の幅を広げることができます。
また、モデルと光の関係性を少し意識するだけで、格段に美しい写真をカメラに収めることができるようになりますので、あなたもぜひカメラマンデビューしてみましょう。